移動中や作業のすき間時間に資料の内容を把握したいとき、NotebookLM(現Gemini Notebook)の音声概要・動画概要が役立ちます。本記事は、Google公式ヘルプの現行仕様にもとづき、生成手順とフォーマットの選び方、プラン別の上限、共有方法を実務手順として解説します。NotebookLMというツール自体の全体像は、別記事『NotebookLMとは?AI検索時代のリサーチ活用術を徹底解説』で解説しています。

01この記事でわかること

  • 音声概要(Audio Overview)・動画概要(Video Overview)の基本仕様
  • フォーマット別の作り方とカスタマイズ方法
  • プラン別の1日あたりの生成上限(2026年7月時点)
  • 共有・ダウンロードの手順と注意点

02結論サマリー

結論から述べると、音声概要はAIホスト2人の会話形式で資料を要約する機能、動画概要は資料を映像化する機能です。どちらもGemini NotebookのStudioパネルから、ソースをアップロードした状態で生成します。

音声概要には「詳細」「概要」「批評」「議論」の4フォーマット、動画概要には「シネマティック」「解説」「ショート動画」の3フォーマットが用意されています。無料のStandardプランでも、音声概要・動画概要をそれぞれ1日3件まで生成できます(2026年7月時点)。 具体的な操作手順は本文で解説します。

03音声概要・動画概要とは(基礎定義)

引用されやすい定義文

音声概要(Audio Overview)とは、資料をAIホスト2人の会話形式で要約する機能です。

Google公式ヘルプは、音声概要を要約コンテンツの一種と説明しています。「アップロードしたソースの主なトピックを2人のAIホストが深く掘り下げて議論する形式」だとしています(出典: Gemini Notebookで音声概要を生成する)。動画概要は「ノートブック内のソースを魅力的な動画に変換」する機能で、映像を通じて資料を要約します(出典: Gemini Notebookで動画概要を生成する)。

なお、Google公式サイトでは、機能の呼び方として主に「音声概要」「動画概要」という表記が使われています。Google公式ヘルプでは「音声解説」「動画解説」という表記も使われています。英語表記のAudio Overview・Video Overviewに対する訳語として、どちらも同じ機能を指しています。本記事では、公式サイトの表記に合わせて「音声概要」「動画概要」を基本表記とします。

04音声概要(Audio Overview)の作り方と4つのフォーマット

音声概要は、ノートブックにソースをアップロードした状態で、Studioパネルから生成します。生成前にフォーマット・言語・長さ・トピックの絞り込みをカスタマイズできます。

  1. ノートブックを開くか新規作成し、ソースをアップロードする(生成には編集権限が必要)
  2. Studioパネルで「音声概要」を選択する
  3. フォーマットを選ぶ(下表を参照)
  4. 言語と長さ(短め・デフォルト・長め。長さの調整は英語のみ対応)を選ぶ
  5. 必要に応じてプロンプトを入力し、注目したいトピックや専門性のレベルを指定する
  6. 生成を実行する(バックグラウンドで進み、数分ほどかかる場合がある)
フォーマット特徴話者数
詳細(デフォルト)資料の主要トピックを掘り下げる本格的な会話2人
概要要点を2分以内で伝える簡潔な解説1人
批評エッセイや設計資料などを建設的に評価する2人
議論1つのトピックについて形式立てた議論を行う2人

(出典: Gemini Notebookで音声概要を生成する)

📊 図解制作中
音声概要を生成するまでの操作フロー。要素は①ソースのアップロード②Studioパネルで音声概要を選択③フォーマット・言語・長さの選択④生成の実行、関係性は操作の順序フロー

生成した音声概要は、インタラクティブモードを使うと会話に参加し、AIホストへ音声で質問できます。ただし、インタラクティブモードは2026年7月時点で英語のみに対応しています(出典: 同ヘルプ)。

05動画概要(Video Overview)の作り方と3つのフォーマット

動画概要も同様に、Studioパネルから「動画概要」を選択して生成します。音声概要と異なり、フォーマットに加えてビジュアルスタイルも選択できます。

  1. ノートブックにソースをアップロードする(生成には編集権限が必要)
  2. Studioパネルで「動画概要」を選択する
  3. フォーマットを選ぶ(下表を参照)
  4. 言語を選ぶ(ナレーションの言語。「解説」フォーマットは日本語を含む80言語に対応・2026年7月時点)
  5. ビジュアルスタイルを選ぶ(クラシック・ホワイトボード・水彩画・レトロスタイル・ヘリテージ・ペーパークラフト・カワイイ・アニメ等、または自動選択・カスタム指定も可能)
  6. 必要に応じて重点トピックを指定し、生成を実行する
フォーマット特徴対応言語
シネマティック映像とストーリーテリングで複雑な内容を伝える没入感のある動画英語のみ
解説ソース内の情報を結びつける構造的で包括的な概要動画日本語含む80言語
ショート動画主要な概念を約60秒で把握できる動画英語のみ

(出典: Gemini Notebookで動画概要を生成する)

シネマティックとショート動画のフォーマットは、英語のみに対応し18歳以上のユーザーが対象です。動画概要の生成には時間がかかる場合があり、Googleは「30分以上かかる場合もある」と案内しています(出典: 同ヘルプ)。

📊 図解制作中
音声概要4フォーマット(詳細/概要/批評/議論)と動画概要3フォーマット(シネマティック/解説/ショート動画)の特徴を並べて比較する図

06プラン別の生成上限(2026年7月時点)

音声概要・動画概要を1日に何件生成できるかは、契約しているプランによって変わります。

プラン音声概要/日動画概要/日うちシネマティック/日
Standard(無料)3件3件含まず
Plus6件6件含まず
Pro20件20件2件
Ultra(20TBプラン)100件100件10件
Ultra(30TBプラン)200件200件20件

(出典: Gemini Notebookをアップグレードする。Googleは数値について「変更される場合がある」と注記)

ノートブックに初めてソースを追加すると、レポートや音声概要・動画概要などが自動的に作成される場合があります。この自動生成は1回限りで、1日あたりの上限にはカウントされないとGoogle公式ヘルプは説明しています。

NotebookLMそのものの料金プラン全体像やソース数の上限は、別記事『NotebookLMとは?AI検索時代のリサーチ活用術を徹底解説』で解説しています。

07共有・ダウンロードの手順と注意点

生成した音声概要・動画概要は、3つの方法で共有できます。

  1. リンクを共有する: 生成物のプレーヤーで「共有」を選び、ノートブックの共有範囲を確認したうえでリンクをコピーする
  2. ノートブック全体を共有する: ノートブックを共有すると、相手はStudioパネルから直接アクセスできる
  3. ダウンロードして共有する: 「ダウンロード」を選び、ファイルとして共有する

ノートブックの公開共有(リンクを知っている全員に公開)は、個人向けアカウントでのみ有効です。Workspace EnterpriseアカウントやEducationアカウントでは、2026年7月時点で公開共有が無効になっています。社外への共有を検討する際は、アカウントの種類を事前に確認する必要があります。共有機能の詳細は変更される場合があるため、最新の公式ヘルプで確認してください。

08実務での活用場面

音声概要・動画概要は、次のような実務で活用できます。

  • 社内資料や競合の公開資料を音声化し、移動中に内容を把握する
  • 長い調査レポートを動画概要に変換し、会議前の共有材料にする
  • 受講生向け・新入社員向けの教材を、資料から補助教材として生成する
  • 自社記事をソースとして読み込ませ、AIがどう要約するかを確認しコンテンツ改善の参考にする

最後の活用法は、記事の構成や見出しの伝わりやすさを客観的に点検する手段としても有効です。見出し設計や文章構造の基本は、別記事『AIOに強い記事構成・文章の書き方|見出し設計とquotableの基本』で解説しています。

無料でできるAI活用の可視性チェックという観点では、別記事『無料で始めるAI可視性モニタリングの方法【週30分・今日から】』も参考になります。AI検索エンジン自体の比較は、別記事『AI検索エンジンの種類と使い分けまとめ|主要7サービス比較表』で扱っています。

09チェックリスト

  • 目的に合わせてフォーマット(詳細/概要/批評/議論、シネマティック/解説/ショート動画)を選んだ
  • 自分のプランの1日あたりの上限を確認した
  • 社外共有する前に、ノートブックの共有範囲とアカウント種別を確認した
  • 生成された内容を公開前に人が事実確認した

10よくある失敗

フォーマットを選ばずデフォルトのまま生成してしまう。「詳細」形式は本格的な会話調のため、要点だけ2分で知りたい場面には「概要」形式のほうが適しています。

動画概要の生成時間を見込まずに使ってしまう。Googleは30分以上かかる場合があると案内しており、直前の準備には向きません。

生成した音声・動画をそのまま社外に公開してしまう。Google自身が誤りを含む可能性を明記しているため、公開前の確認が欠かせません。

11FAQ

Q. 音声概要の生成にはどれくらい時間がかかりますか?

Google公式ヘルプは「数分かかる場合がある」と案内しています(2026年7月時点)。

Q. 動画概要は日本語で作れますか?

「解説」フォーマットは日本語を含む80言語に対応しています(2026年7月時点)。ただし「シネマティック」「ショート動画」は英語のみの対応です。

Q. 音声概要・動画概要は1日に何件まで作成できますか?

プランによって異なります。無料のStandardプランでは、音声概要・動画概要とも1日3件までです(2026年7月時点)。

Q. 生成した音声・動画は商用利用できますか?

本記事執筆時点で、商用利用の可否を明確に定めた公式記載は確認できませんでした。利用前に最新の利用規約を確認してください。

Q. 生成された内容の間違いに気づいたらどうすればいいですか?

Google公式ヘルプは、評価ボタンでフィードバックを送信できるとしています。重要な用途では、公開前に人が事実確認することをおすすめします。

12まとめ

音声概要・動画概要は、資料をAIホストの会話や映像に変換し、すき間時間での理解を助ける機能です。フォーマットとプラン別の上限を理解したうえで使えば、実務での活用範囲が広がります。

NotebookLM(Gemini Notebook)そのものの機能全体像や料金プランは、別記事で解説しています。参照先は『NotebookLMとは?AI検索時代のリサーチ活用術を徹底解説』です。

13この分野を体系的に学ぶ

この記事は徹底ガイド記事です。NotebookLM(Gemini Notebook)の音声概要・動画概要を基礎から体系的に学びたい方は、AI検索最適化講座「計測・運用編: 計測ツール実践(V-B)」をご覧ください。