「NotebookLMという名前を見かけるけれど、結局何ができるツールなのかよくわからない」というWeb担当者の方は少なくありません。2026年7月、GoogleはNotebookLMをGemini Notebookへと名称変更しました。本記事は公式情報にもとづき、機能の全体像・料金プラン・AI検索時代のコンテンツ設計との関係を整理します。

01この記事でわかること

  • NotebookLM(Gemini Notebook)の基本機能と2026年7月の名称変更の経緯
  • 音声解説・動画解説を含むStudio機能の全体像
  • プラン別の料金と利用上限(2026年7月時点)
  • AI検索時代にコンテンツ担当者が押さえておきたい視点

02結論サマリー

結論から述べると、NotebookLM(現Gemini Notebook)は、アップロードした資料だけを根拠に回答するGoogleのAIリサーチツールです。2026年7月16日、GoogleはNotebookLMという名称をGemini Notebookへ変更しました。プロダクトの実体は同じで、既存のノートブックはこれまでどおり利用できます。

主な機能は、ソースの取り込み、引用付きチャット、音声解説、動画解説、マインドマップなど多岐にわたります。利用できる上限はプランによって異なるため、無料の範囲で足りるかどうかは事前の確認が必要です。具体的な機能・手順・プラン別の数値は本文で解説します。

03NotebookLMとは(基礎定義)

引用されやすい定義文

NotebookLMとは、アップロードした資料のみを根拠に回答するGoogleのAIリサーチツールです。

NotebookLMは、Googleが2023年のGoogle I/OでProject Tailwindという名称で発表したツールが前身です。その後正式にNotebookLMとして提供され、2026年7月にGemini Notebookへ名称が変わりました。公式サイトは、Gemini Notebookを「信頼できる情報に基づくリサーチと思考のパートナー」と説明しています(出典: notebooklm.google)。

公式サイトでは、次の3つの活用例が紹介されています。

  • 学習のサポート: 講義の録音や研究論文を読み込んで理解を助ける
  • 思考の整理: 資料からプレゼンの構成案を作る
  • アイデアの創出: 市場調査資料から新しい着想を見つける

一般的な生成AIチャットと異なり、回答の根拠を常にアップロードした資料に限定する設計が特徴です。

04NotebookLMからGemini Notebookへ:名称変更の経緯

Googleは2026年7月16日、公式ブログでNotebookLMをGemini Notebookへ名称変更すると発表しました。名称は変わりましたが、プロダクトとしての機能・データは引き継がれています。

Googleは2026年7月16日、NotebookLMをGemini Notebookへ名称変更したと公式ブログで発表しています(出典: Google公式ブログ)。既存のノートブックには名称変更後もこれまでどおりアクセスできると説明されています。

公式ブログによると、2026年7月時点でNotebookLM(Gemini Notebook)は3,000万人を超える利用者と60万を超える組織に使われています。 Googleはこの名称変更を、スタンドアロンアプリから、Google AIプロダクト全体で作業内容や背景情報を共有できる統合ワークスペースへの拡張だと説明しています。

名称変更と同時に、ノートブックの中でコードを書いて実行できる「セキュアなクラウドコンピュータ」機能の展開も始まりました。2026年7月時点では、Google AI UltraユーザーとWorkspaceのビジネス顧客に先行提供されています。Proプランのユーザーには、数週間かけて順次展開される予定です(出典: 公式ブログ)。

NotebookLMという呼び方は検索キーワードとして今も広く使われているため、本記事でもタイトルにNotebookLMの名称を用いています。以降の解説でも、公式サイトの表記に合わせてGemini Notebookという名称を併記します。

05主な機能:ソースの読み込みからStudio機能まで

Gemini Notebookの機能は、資料を読み込む「ソース」機能と、そこから何かを生み出す「Studio」機能の2つに大別できます。

Google公式ヘルプによると、ソースとして取り込める形式は多岐にわたります。PDF・ウェブサイト・YouTube動画・音声ファイル・Googleドキュメント・Googleスライドなどです(出典: Google公式ヘルプ)。アップロードした資料をもとにチャットで質問すると、回答には該当箇所への引用が明示されます。

Studioパネルから生成できる主な機能は、次のとおりです。

  • チャット: ソースに基づく根拠つきの対話。回答に引用元が明示される
  • 音声解説(Audio Overview): AIホストの会話形式で資料を要約する
  • 動画解説(Video Overview): 資料を映像化して要約する
  • マインドマップ: 資料の構造を図として可視化する
  • フラッシュカード・クイズ: 学習用の一問一答形式コンテンツを作る
  • インフォグラフィック: 資料の要点を図版として生成する
  • スライド資料: プレゼン用のアウトライン・スライドを生成する
  • レポート: 学習ガイドや概要説明資料などの文書を生成する

このうち音声解説・動画解説の具体的な作り方は、別記事『NotebookLMの音声概要・動画概要の使い方|実務手順ガイド』で手順を解説しています。

📊 図解制作中
Gemini Notebookの基本的な使い方フロー。要素は①ソースのアップロード(PDF/ウェブサイト/YouTube等)②引用付きチャットでの質問③音声解説・動画解説・マインドマップ等Studio機能への変換④共有・ダウンロード、関係性は入力から出力への処理フロー

06基本的な使い方(4ステップ)

Gemini Notebookは、次の4ステップで基本的な使い方を押さえられます。

  1. ノートブックを作成し、ソースをアップロードする: PDF・ウェブサイト・YouTube動画などを追加する
  2. チャットで質問し、引用付きの回答を確認する: 回答の根拠となった資料の箇所を確認できる
  3. Studioパネルで音声解説・動画解説・マインドマップ等に変換する: 目的に応じた形式を選ぶ
  4. 生成物を共有またはダウンロードする: リンク共有・ノートブック共有・ファイルダウンロードの3方式がある

07料金プランと利用上限(2026年7月時点)

Gemini Notebookには、無料のStandardから法人向けのUltraまで、5段階のプランがあります。プランによって、ソース数や音声解説・動画解説などの1日あたりの生成回数が変わります。

プランソース数/ノートブック音声解説/日動画解説/日チャット回数/日
Standard(無料)50件3件3件50回
Plus100件6件6件200回
Pro300件20件20件(シネマティック2件)500回
Ultra(20TBプラン)500件100件100件(シネマティック10件)2,500回
Ultra(30TBプラン)600件200件200件(シネマティック20件)5,000回

(出典: Gemini Notebookをアップグレードする)

これらの数値についてGoogleは「変更される場合があります」と公式に注記しています。導入を検討する際は、公式ページで最新の上限を確認することをおすすめします。

📊 図解制作中
Standard/Plus/Pro/Ultra(20TB)/Ultra(30TB)の5プランを横並びにし、ソース数・音声解説・動画解説それぞれの1日あたり上限を段階的に比較する図

08AI検索時代における位置づけ:読者が自分でAIに資料を読み込ませる時代

AIOという文脈でGemini Notebookが重要なのは、検索エンジンを経由しない新しい情報接触の経路を作るからです。読者は検索結果をクリックする代わりに、気になるWebページのURLを直接ソースとして読み込ませ、AIに要約や比較をさせるようになっています。

Gemini Notebookはウェブサイトをソースとして取り込めるため、読者が自社の記事URLをそのままアップロードして内容を確認する場面が起こり得ます。このとき、結論を先出しし、見出し直下で要点を伝える構造になっていれば、AIが正確に要約しやすくなると考えられます。

AIに正確に要約されるための文章構造は、AI検索エンジンに引用されるための構造と共通する部分が多くあります。具体的な条件は、別記事『AIに引用されるコンテンツの共通点とは|3社の仕様から導く5条件』で解説しています。見出し設計や文章の書き方の基本は、別記事『AIOに強い記事構成・文章の書き方|見出し設計とquotableの基本』もあわせてご覧ください。

主要なAI検索エンジンそのものの比較は、別記事『AI検索エンジンの種類と使い分けまとめ|主要7サービス比較表』で扱っています。Gemini Notebookは検索エンジンではなくリサーチツールですが、AIに資料を読み込ませて活用するという点では地続きの存在だとWEBMARKSは考えます。

09チェックリスト

  • 無料のStandardプランの上限(ソース50件・音声解説3件/日等)で足りるか確認した
  • 機密情報を含む資料をアップロードする場合、組織のデータがトレーニングに使われない設定を確認した
  • 生成された回答・音声・動画の内容を、人が事実確認してから利用する運用にした
  • NotebookLMという従来の名称と、Gemini Notebookという現在の名称の両方を認識した

10よくある失敗

アップロードしていない情報まで答えてくれると期待してしまう。Gemini Notebookは資料に含まれる情報をもとに回答する設計のため、資料にない情報には答えられません。

名称変更を知らず「サービスが終了した」と誤解してしまう。実際には同一のプロダクトが名称を変えて存続しており、既存のノートブックもそのまま使えます。

生成された音声・動画をそのまま無編集で社外に公開してしまう。Google自身が「AIによって生成されるため、不正確な情報を含む場合がある」と明記しており、公開前の確認が必要です。

11FAQ

Q. NotebookLMとGemini Notebookは別のサービスですか?

同じプロダクトです。Googleは2026年7月にNotebookLMという名称をGemini Notebookへ変更しましたが、機能やデータは引き継がれています。

Q. NotebookLMは無料で使えますか?

無料のStandardプランがあります。個人のGoogleアカウントで登録すれば、ソース50件・音声解説3件/日などの範囲で利用できます(2026年7月時点)。

Q. アップロードした資料はAIの学習に使われますか?

Google公式ヘルプによると、フィードバックを送信しない限り、個人アカウントのデータはトレーニングに使用されません。Google WorkspaceやWorkspace for Educationのアカウントでは、人によるレビューやトレーニングへの利用がないとも明記されています。

Q. Gemini Notebookはハルシネーション(誤った回答)のリスクがありますか?

あります。Google自身が、生成される回答や音声・動画には不正確な情報が含まれる場合があると明記しています。重要な用途では、人による事実確認を組み合わせることをおすすめします。

Q. Web担当者はGemini Notebookをどう活用できますか?

自社記事の要約チェックや競合資料の比較、社内向け学習教材の作成などに活用できます。読者側もAIツールに記事を読み込ませる可能性があるため、要点が伝わりやすい記事構成を意識することが今後さらに重要になると考えられます。

12まとめ

NotebookLM(現Gemini Notebook)は、アップロードした資料だけを根拠に回答するGoogleのAIリサーチツールです。2026年7月の名称変更後も、プロダクトとしての機能は同一のまま提供が続いています。

料金プランごとに利用上限が異なるため、まずは無料のStandardプランで基本機能を試し、必要に応じて有料プランの検討を進めることをおすすめします。音声解説・動画解説の具体的な作り方は、別記事『NotebookLMの音声概要・動画概要の使い方|実務手順ガイド』で解説しています。

13この分野を体系的に学ぶ

この記事は徹底ガイド記事です。NotebookLM(Gemini Notebook)を基礎から体系的に学びたい方は、AI検索最適化講座「計測・運用編: 計測ツール実践(V-B)」をご覧ください。