新しい記事を書くとき、過去に自分で書いた説明をコピーし、言葉だけ変えて済ませてしまうことがあります。1本1本は気づかなくても、記事数が増えるほど、同じ内容の説明がサイト内のあちこちに散らばっていきます。ここで比較するのは、記事のタイトルやキーワードではなく、本文に書かれた説明そのものです。
01この記事でわかること
- 複数記事の本文をAIに渡し、段落単位で内容が重複している箇所を検出するプロンプト
- 入力する情報(比較対象の記事本文)と、得られる出力(重複ペア・重複の種類・対応方針)
- 検出した重複を統合するか、差別化して残すかの判断材料
02結論サマリー
同じ用語の説明を、言葉を変えながら複数の記事で繰り返し書いてしまうことは、記事数が増えるほど起こりやすくなります。比較したい記事の本文をAIに渡すと、段落単位で意味が重なる箇所を検出し、重複の種類と対応方針まで一度に整理できます。
Googleも、内容が似通った複数のURLは評価シグナルを1つの代表URLへ集約すると説明しています(出典: Google検索セントラル、2026年7月時点)。この説明自体は同一・類似ページのURL統合という技術的な仕組みを指したものです。ただ、似通った内容が評価を分け合うという構図は、別記事同士の本文重複にも当てはまる考え方です。
本文レベルの重複を放置すると、記事同士が互いの評価を分け合ってしまう可能性があります。
使用AIツール: Claude(比較する記事本文をまとめて貼り付けます。本文が長い記事を何本も比較する場合は、コンテキストの上限に余裕があるプラン・モデルを選んでください。2026年7月時点の内容です)
引用されやすい定義文同じ説明を複数の記事に書いてしまっていることに、書いた本人が気づける確率は決して高くありません。
03課題の整理(なぜ難しいか)
新しい記事を書くとき、過去に書いた似た内容の段落をコピーし、固有名詞だけ書き換えて済ませてしまうことがあります。
- 同じ説明を複製すると、検索エンジンにもAIにも「情報源としての厚みがない」印象を与えかねない
- どの記事とどの記事が重複しているかは、本文を全部読み比べない限り正確には把握できない
- タイトルやキーワードが別でも、本文の中身が重なっていれば、読者は同じ情報を繰り返し読まされることになる
- 重複に気づいても、どちらを正本として残しどちらを書き換えるべきかの判断基準が定まっていないことが多い
タイトルやtarget_kwの一覧から重複候補を洗い出す方法は、別記事『複数記事の重複テーマをAIに洗い出させる実践プロンプト設計』で扱っています。この記事が扱うのは、その一歩先の工程です。表層のタイトルではなく、本文の段落そのものが実質的に重なっているかどうかを、記事本文を直接AIに読ませて確認します。
04プロンプト本体
複数の記事本文が手元にあり、同じ説明を使い回していないかを確認したい場面で使います。
あなたはサイトコンテンツの重複を検出するアナリストです。
以下の記事本文を段落単位で比較し、内容が実質的に重複している箇所を検出してください。
■入力データ
比較対象の記事本文リスト(各記事にタイトルを添えて2本以上): 【比較対象の記事本文リスト】
■分析手順
1. 記事ごとに本文を段落単位に分解する。
2. 記事をまたいで、同じ説明・定義・言い回しが実質的に繰り返されている段落の
組み合わせを検出する。語句が完全一致していなくても、言い換えによる
意味の重複は対象に含める。
3. 検出した組み合わせごとに、重複の種類を「ほぼ同一(コピー&微修正)」
「同一内容の言い換え」「一部重複(段落の一部のみ重なる)」の3段階で判定する。
4. 重複箇所について、どちらの記事に残すべきか、または両方に残しつつ
言い回しを変えるべきかの対応方針を提案する。
■出力形式
検出された重複の組み合わせごとに、以下の表形式で出力してください。
| 記事ペア | 重複箇所(該当段落の要約) | 重複の種類 | 対応方針 |
表の後に、最も重複が多かった記事の組み合わせを1行で明記すること。
■制約
- 入力された本文に実際にない段落を、重複箇所として作り出さないこと。
- 表現が似ているだけで論旨が異なる段落は、重複と判定しないこと。
- 本文量が多く全段落を確認しきれない場合は、確認できなかった範囲を
正直に明記すること。
- 比較対象の記事本文が1本しかない場合は、重複の判定を行わず、
比較対象が不足している旨を出力すること。
使う変数
| 変数 | 説明 | 入力例 |
|---|---|---|
| 【比較対象の記事本文リスト】 | 重複を確認したい記事の本文を、タイトルを添えて2本以上並べたもの | 「記事A: ○○とは...(本文)」「記事B: △△の基礎...(本文)」(架空例) |
※入力例はすべて架空の例です。
05出力の見方と分析の観点
- 「ほぼ同一」判定は最優先で確認する。コピー&微修正の可能性が高く、そのまま残すと重複コンテンツとみなされるリスクがある
- 「同一内容の言い換え」判定は、表現は違っても同じ説明を繰り返しているため、統合または明確な差別化が必要
- 「一部重複」判定は、該当段落だけを見直せば十分な場合が多く、記事全体の統合までは不要なことが多い
重複の種類ごとに対応の優先度が変わるため、判定結果を一覧化した状態で優先順位をつけると作業が進めやすくなります。
重複が多く見つかった記事の組み合わせは、まず「ほぼ同一」の判定から手を付けます。統合する場合の具体的な進め方は、別記事『内部リンク設計でトピッククラスターを作る方法|実装6ステップ』が参考になります。差別化を選ぶ場合も、同じ記事の考え方で内部リンクを整備すれば、重複ではなく関連記事群として機能します。
06応用パターン
応用1: 定期的な棚卸しとして運用する
四半期など一定の周期でこのプロンプトを実行すれば、新しく追加した記事が既存の説明と重複していないかを継続的に点検できます。
応用2: 執筆前のチェックとして使う
新しい記事の下書きを、既存の関連記事の本文と一緒に入力すれば、公開前に重複しそうな説明を書き直せます。
07注意点
本文が長い記事を何本も一度に比較すると、AIが一度に読み込める文字数(コンテキスト長)の上限を超え、後半の記事本文が正確に比較されない場合があります(2026年7月時点)。比較対象は3〜4記事程度までにとどめ、多い場合は組み合わせを分けて複数回実行することをおすすめします。
AIの判定には誤りが含まれる場合があります。特に「ほぼ同一」と判定された箇所は、そのまま信じず自分の目で2つの記事を読み比べてから対応してください。
未公開の記事下書きや、社外秘の情報を含む本文をプロンプトに含める場合は、利用中のAIサービスの法人プラン・データ学習利用設定を事前に確認してください。
判定結果を編集フローに組み込む場合や、自動化して大量の記事を繰り返し比較する場合は、利用しているAIサービスの利用規約の範囲内で行ってください。
AIの回答は実行のたびに揺らぐため、境界線上の判定(「一部重複」か「重複なし」か等)は、複数回実行して結果を見比べることをおすすめします。
08FAQ
Q. 記事タイトルとKWで重複を見る別記事『複数記事の重複テーマをAIに洗い出させる実践プロンプト設計』と、この記事はどう使い分ければいいですか?
先にタイトル・KWの一覧で候補を絞り込み、次に本文比較用のプロンプトで候補となった記事同士の本文を実際に比較する、という2段階の使い方をおすすめします。タイトルが似ていなくても本文が重複している場合があるため、余裕があれば全記事の本文を定期的にこちらでも確認してください。
Q. 重複と判定された記事は、必ず1本に統合しなければなりませんか?
必ずしもそうではありません。それぞれ異なる読者層やキーワードを狙っている場合は、重複箇所の説明だけを個別に書き直し、記事自体は残すという選択肢もあります。
Q. 何記事くらいから、このチェックを始めるべきですか?
明確な本数の基準はありませんが、似たテーマの記事が5本を超えたあたりから、書き手の記憶だけでは重複を把握しきれなくなる傾向があります。テーマごとにまとまった段階で一度実行することをおすすめします。
09この分野を体系的に学ぶ
この記事は実践プロンプト記事です。サイト全体のコンテンツ設計を基礎から体系的に学びたい方は、AI検索最適化講座「テクニカル編: サイト構造・レンダリング・速度(III-D)」をご覧ください。